臨床心理士指定大学院受験の情報サイト

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■ 指定大学院修了(卒業)後の就職について
ここ数年、カウンセラー、心の専門家になりたいと志望され、臨床心理士の資格を取得 したいと希望される方が増加しています。社会人で大学院受験をされる方の大半が、臨 床心理士や MBAに集中しているともいわれています。実際、臨床心理士の指定大学院受 験の倍率は高く、非常に難関となっています。いろいろなところで心の専門家へのニー ズが高まり、臨床心理士の不足も言われているため、臨床心理士の資格を取れば就職先 はたくさんあるのかな、と思われる方が多いのではないでしょうか。難関な試験を突破 して、お金と時間をかけて大学院に行くわけですから、その後の就職は気になるところ です。

私自身、大学院入学前は、臨床心理士の資格をとれば働ける場がたくさんあるのだろう と思っていました。しかし、大学院入学後のオリエンテーション初日に教授陣から言わ れたことは、「就職先はあまりない」、「特に常勤職員になるのは難しい」ということ でした。大学院の先輩の話でも、「大学院でプレイセラピーの経験を積んだけど、子供 相手の職場にはつけなかった」とか、「当初は考えていなかったリハビリ施設で働いて いる」、「非常勤をいくつか掛け持ちしてなんとかやっている」というように、希望す るような職場にはなかなか就職できないとのことでした。私の通っていた大学院は一種 指定校であり、教授陣も顔の利く先生が多かったので、修了後すぐに就職先が見つかる だけでも恵まれているようでした。恵まれていてもこのような状況なため、二種指定校 や指定校ではない大学院はかなり厳しい状況なのかもしれません。実際、他の大学院に 入学した友人の話では、就職はなかなか厳しいというのが実感でした。

このように、就職状況はよいとはいえないのが現実のようです。大学によりけりなので すが、進路が決まらないまま修了していく人も多いようです。自治体がスクールカウン セラーの全校配置を目指しているここ2〜3年は、経験の浅い臨床心理士でも採用され ているようですが、ある程度スクールカウンセラーが配置された後は厳しい状況が待っ ていると思います。また、スクールカウンセラーは、臨床心理士資格をもっていること を条件としていることが多く、指定大学院を修了してすぐには応募できないということ もあります。

多くの方が希望される職場として自治体の教育相談所の教育相談員がありますが、公募 1〜2人のところに数十人が応募しているようです。そのため、新人が採用されるのは なかなか難しく、臨床経験の豊富な方が採用されるところが多いようです。

スクールカウンセラーを2,3校掛け持ちしたり、教育相談所に就職できれば、20〜30 万程度の月収は入りますが、単年度契約や非常勤職員扱いが多いので、いつ無職になる かわからないという不安があります。また、クリニックや病院勤務の場合も、非常勤職 員として採用されることが多く、時給も1000円〜2000円というところが大半です。クリ ニックなどの場合は、公募よりも、信頼のおける人の紹介で決まるというのが多いよう です。

このような状況を考えると、就職先を自力で探すのはなかなか難しいといえます。大学 院を選択するときは、指導の先生が紹介してくれるか?先輩の就職状況はどうか?など もしっかり確認して選ぶことが重要だと思います。

指定大学院の数が増え続けており、臨床心理士の数も急増していますので、資格を持っ ているのは当然とされるようになるでしょう。現場では即戦力であることを期待されて いますので、学生のうちに幅広い心理臨床の知識とスキル、臨床経験を身に付けておく ことをおすすめいたします。


■ スーパービジョンについて
有能な心理臨床家になるための訓練としては、心理学の知識や心理療法の理論などを 知的に学習するだけでなく、クライエントの理解や心理療法の進め方の実際について、 臨床経験の深い心理療法家から指導を受けることが必要となります。これをスーパー ビジョンと言います。日本では、スーパービジョンのシステムが確立されているとは 言い難く、心理臨床家の大半が満足のいくスーパービジョンが受けられている、とい う状況にはまだまだほど遠いと言わざるを得ません。

私の通っていた大学院では、大学院生は皆、学校の教授にスーパービジョンを受ける ことが義務づけられていたため、とても恵まれていたと思います。うちの大学院では、 学生数がそれ程多くなかったため、一人の先生が2、3人の学生を見ていましたので、 きめ細かい指導がなされていたと思います。学校の相談室で担当していたケースを、 スーパーバイザーに毎週相談していたのですが、最初は右も左もわからず困惑してい る状態でしたが、しだいにセラピーの流れが感じられるようになったと思います。と てもいい先生で、まだまだ学びたいことがたくさんあったこと、毎回「よし、やって いこう!」と思えるような元気をくれる先生だったこともあり、大学院を修了した後 も、その先生にスーパービジョンを受けています。ちなみに、学生の間は授業の一環 だったので、特にお金を払うことはありませんでしたが、大学院を修了してからは、 時間と料金をきちんと契約しました。

経験の浅い臨床家にとって、良いスーパーバイザーに出会うことは、臨床家自身のス キルを磨くことはもちろん、担当しているクライエントにも多大な影響を与えます。 私は、はじめて受け持ったケースが非常に大変なケースだったのですが、スーパーバ イザーにケースの逐語録を細かくチェックしてもらい、自分では気づかないことを指 摘されたことで、どっしりと構えて面接を進めることができました。

現在は、大学院から引き続き見ていただいている先生と、心理検査を中心に見ていた だく先生、就職してからお願いした先生、というように、3人の先生にスーパービジ ョンを受けています。「数人のスーパーバイザーに指導を受けると、それぞれのスー パーバイザーが言っていることが異なるため、混乱する」という意見もよく聞きます が、私の場合は、基本的なスタンスは同じ先生であること、見ていただくケースを区 別していることもあり、あまり混乱することもなくやっています。

自分でスーパーバイザーを探す時には、論文や書籍を読んで、習ってみたいなという 先生を見つけ、学会などで実際の先生を見て決めるという方法があります。また、複 数のスーパーバイザーに見てもらうときには、男性のスーパーバイザーと女性のスー パーバイザー両方を経験した方がいいという意見もあります。

スーパービジョンの料金ですが、私の周りでは、1回、1時間で1万円という人が多 いです。著名な先生では、1回、1万5千円から2万円ということもあるようですの で、相場はよくわかりません。私の場合、月に4,5回スーパービジョンを受けてい ますので、毎月4,5万円かかることになりますが、給与から考えてもかなりの負担 になっていることは確かです。就職して給与を考える際、スーパービジョンの料 金、学会費、学会参加費、その他の講習会参加費などなど、スキルを磨くためのお金 がかなりかかるということを覚えておくといいかもしれません。

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