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■ どの大学院を受験するか
受験生にとって、どの大学院を第一志望にするかを決めることはなかなか難しいことで す。通学時間や学費はどのくらいかということは大切な決め手となりますが、せっかく受 験勉強をして入学した大学院が、自分のイメージとは違ったとか、やりたいことができな いという話はよく耳にします。
そこで、どの大学院を第一志望とするかということを決める際に重要なポイントをご紹介 しようと思います。

大学院選択にあたって、もっとも重要なポイントは、大学院の2年間で自分の研究したい テーマは何か、それがその大学院でできるのかどうかを見極めることにあります。たとえ ば、近年の少年犯罪について研究したいと思っていたとしても、少年非行について詳しい 教授がいない場合や、教授側が指導したい(指導できる)と思ってくれなければ、面接や 研究計画書で不合格となってしまいます。

そうならないためには、事前にその大学院の特徴をおさえておかねばなりません。大学院 によって、幼児期の臨床が得意なところ、病院臨床が得意なところ、学生相談や学校臨床 (スクールカウンセラーなど)が得意なところ、産業カウンセラーに関心があるところな ど特徴がありますので、それをホームページや書籍などであらかじめつかんでおく必要が あります。また、大学院によって学派がありますので、精神分析の勉強をしたいのか、行 動療法なのか、来談者中心療法なのか、自分の勉強したい学派についてもおおまかな希望 を持っておくとよいでしょう。

次に重要なことは、その大学院にはどんな先生がいるのか調べておくことです。余裕があ れば、その先生が何を専門しているのか、最近の関心は何かということを、著作を読むな どして知っておくことをおすすめします。前述の研究についていえば、自分の研究したい テーマを誰に指導してもらえるかということは非常に重要なことですので、事前に研究計 画書を教授宛に郵送し、「このような研究をしたいと考えているが、合格した際には指導 していただくことができるか」ということを打診しておくとよいでしょう。親切な教授で あれば、試験前に直接会って指導していただけることもあります。その際に、臨床実習は どれほどできるのか、面接ケースは持てるのかといった研究以外の重要な情報が得られる 場合もあります。また、誰もが名前を知っている著名な教授であっても、「私が指導でき ますのでがんばって合格してください」というような、ありがたいお返事がいただけるこ ともあります。そのように面識を持っておくということは、面接試験の際に有利に働くだ けなく、勉強のやる気にもつながることだと思います。

最後に、大学院選択にあたって重要なことは、入学後、その大学院でどれほど臨床実習が できるのか知っておくことです。大学院の先輩に聞くということが一番情報が確かでしょ う。指定大学院であっても、入学後、どれほど実習できるかというのはまちまちであるの が現状です。教授側が実習先を紹介してくれる大学院もあれば、自分で開拓していかなけ ればならないところもあります。また、大学院付属の心理教育相談室やカウンセラールー ムで、どのような心理療法をやっているのかだけではなく、学生もケースが担当できるの かということも重要です。どこまで現状を教えてもらえるかは大学院によってまちまちと 思われますが、問い合わせが可能であれば聞いておく必要があると思います。

以上、大学院選択のポイントを述べましたが、やはり重要なことは、「臨床心理士の資格 がほしいから」ではなく、自分のやりたいことは何か、ということを明確にしておくこと ですので、通常の試験勉強だけでなく、研究計画書をしっかり書くことをおすすめしま す。


■ 研究計画書の作成について
大学院受験にあたっては、研究計画書というものを書くことになります。大学院によ って書式は様々で、数枚の計画書を提出させるところもあれば、数行程度で良いとこ ろもあります。分量はどうあれ、合格には研究計画書の出来が大きく影響しています。 研究計画書には、研究に対する姿勢や熱意がどれほどあるのか、研究を立案して実行 していく能力はどうか、心理学の基礎知識や論述力はいかほどか、といったことが想 像以上に反映されるものですので、半年くらいかけてじっくり作成したいものです。

研究計画書の作成にあたり最も大切なことは、先行研究をどのくらい調べているのか、 関連する文献や資料をどれほど読んでいるのかということです。研究は大学院に入っ て始めればよいと思うかもしれませんが、そもそも大学院は研究のためにある機関で すので、研究計画書は非常に重視されています。先行研究をしっかり調べ、自分が研 究しようとしている事がすでに研究されていないか、自分が研究しようとしているこ とがどのような意義を持っているのかをはっきりさせておかねばなりません。

私の場合は、心理学の専門科目や心理英語の勉強と同じくらい、研究計画書の作成に 時間をかけました。国会図書館に何度も通って先行研究を調べあげました。受験した 大学院は、受験申し込みの際の資料として、研究内容を数行程度にまとめればよかっ たのですが、別紙として数枚の研究計画書を作成し、添付しておきました。面接試験 の際には添付した資料に基づいて、かなり細かいところまで質問をされましたので、 研究に対する熱意を示すことも重要だと痛感しました。特に他学部から受験される方 の場合、他の受験生以上に研究計画書に力を入れた方がいいと思います。


■ 面接試験対策
筆記試験の難関を突破して待っているのが面接試験です。社会人受験生の場合、特に筆 記試験は重要視されているようです。ここで、面接試験対策についてまとめてみようと思います。

まず服装ですが、きちんとした格好が無難と思います。私が受験した時は、大半の人が スーツでした。筆記試験と面接試験が同じ日にあったのですが、窮屈なスーツで筆記試 験を受けるのが嫌だったので、筆記試験はラフな格好で受け、筆記試験の合格発表を待 っている間に持参したスーツに着替えました。普段着でもいいのでしょうが、面接官に 知的な印象を持ってもらうことも大切ですので、スーツが無難かなと思います。

面接試験もいきあたりばったりではなく、だいたいどんなことが聞かれるか考え、どの ように答えるか準備しておいた方がいいと思います。私の場合は、面接時間は30分くら いでしたが、そこで質問されたことを次の項にまとめてみましたので、参考にしてください。

答えにくい、難しい質問が多く、面接官の応対も意地悪に感じられたのですが、圧迫面 接だと覚悟を決めておくと意外と楽かもしれません。答えられない質問に対しては、無 理に答えて墓穴を掘るよりも、謙虚に「これから勉強いたします」と答えるのがいいと 思います。面接官は答えの内容だけでなく、受験生の態度をみていますので、あわてた り、憤慨したり、しどろもどろになったりせずに、落ち着いて構えて答えられることを 飾らず答えるという態度でよいと思います。


■ 大学院試験の面接試験で聞かれること
他学部卒業者の方は、筆記試験のほうは人一倍勉強すれば心理学科卒業者と同等 のレベルに達することはできますが、面接試験で苦労されることと思います。こ ればかりは努力でなんとかなるものでもありません。面接官(たいていは大学院 の教授、助教授)は、他学部卒業者に対しては期待もある反面で、厳しい目を持 っていると覚悟していたほうがいいと思います。他学部からの受験者、社会人入 学の方の中には、「毎年筆記は合格するけど、なぜか面接で落とされる」と言う 方がおられます。面接官は筆記はもちろんですが、面接試験もかなり重視してい るものと思われます。

ここでは、筆記試験をなんとかパスし、面接試験にたどりついたときに聞かれるで あろう質問をあげてみようと思います。実は私も他学部から指定大学院に合格し た一人ですので、私が受験した時に聞かれたことを中心に取り上げてみようと思 います。私の場合はかなり答えに窮する質問が多かったです。事前に答えを用意 できればかなり心強いと思います。

1 どうして他学部から心理の大学院を受験しようと思ったのか。(社会人の場 合、なぜ仕事を辞めてまで大学院にくるのか)
2 大学院で何を勉強したいか。研究したいことは?
3 学部で勉強したことと、大学院で研究しようと思っていることは、どう関係 しているのか。特に、卒論との関係は?(私は理系出身者だったので、学部でやったことと心 理学の大学院でやりたいことの関係を説明するのは大変でした)
4 他学部なのにどうやって心理学を勉強したのか。
*これは意外に重要です。「予備校に行った」とは言わない方がいいと思います。 ある教授は、「予備校で勉強しました」というようなやつは不合格だ!と言って ました。放送大学を聞いていた、自分で参考書を読んだりした、などが無難でし ょうか。
5 大学院を卒業した後は、何をしたいのか。
6 実際、指定大学院を卒業しても就職率は低いのが現状である。どうするのか。
*聞かれても困ってしまう質問ですが、失望を表さずにそれなりの答えを 用意しておきましょう。
7 現代社会における問題点を心理学の視点から述べなさい。
*私の時は、「少年犯罪について思うことを述べよ」と聞かれました。
8 心理学科卒業者との知識の差をどう補うのか。
9 心理学の研究では統計は必須だが、対応できるか。
10 感銘を受けた本は?
*自分なりに答えられる本がある場合は問題ないです。特にないなあという人は 心理学の著名な本を答えるのが無難と思います。「夜と霧」、「死ぬ瞬間」など。

そのほか、結構意地悪だなーと思う質問が多かったです。私の時は、受験生一人 に対して面接官がずらっと4人並んでいて、次々に質問してきましたので、結構 緊張しました。


■ 採点者に好まれる答案の書き方、ちょっとしたポイント
私の受験した大学院は、筆記試験当日に面接試験がありました。面接試験を受けられる のは受験生全員ではなく、筆記試験合格者のみでした。筆記試験後、教授陣が数時間か けて採点するのですが、受験生はその結果をひたすら待っていました。この待っている 時間は本当に嫌なものでした、、、知り合いと出題内容についてあれこれ話して、ます ます不安が強くなったりしていました。

100人程度の受験生のなか、筆記試験の合格者は10人程度でした。数名の採点者が数時 間で100人の答案を採点するというのは大変な作業ですので、解答を丁寧に読んでいる時 間はなかったと思われます。そのため、答案作成にあたっては、採点者が読みやすい答 案を作成することが重要だと思います。

非常に大切なことなのですが、字が汚い、読みにくいというのはマイナス要因となり ます。もともと字が綺麗な方はいいのですが、字に自信がない方は、できる限り丁寧に 読みやすい字を書くよう心がけましょう。読む人を不快にさせる字というのがあるよう で、薄い字、細い字、くせのある字はそれだけで読む気力を失わせてしまいます。せっ かく勉強した成果を出す試験ですので、しっかりとした字で書き、採点者が読んでみよ うという気を起こさせる字を書くようにしましょう。字の綺麗さとは関係なく、綺麗な 答案だなと思わせるものと、乱雑な感じを受けるものとあります。字の大きさ、濃さ、 読みやすさなど意識しましょう。

また、論述問題の場合は特に、文章の構成に気をつけるとより良い解答になります。知 っている知識をざっと並べるだけではなく、導入、具体例、まとめといった構成を意識 し、それぞれの分量もバランスが良くなるよう心がけましょう。段落分けが綺麗にされ ている解答は、それだけで理路整然としているように見えますし、採点者も採点しやす いと思います。理系出身者によくあるのですが、解答を箇条書きで書くのはあまりおす すめできません(例:〜は以下のとおり。1、、、2、、、3、、、)。できる限り接 続語を用いて、流れるような文章を書くように心がけましょう。


■ 大学院受験、追い込み期の勉強について
これから試験を受けられる方のために、入試直前の追い込み期の勉強について書いてみ ようと思います。

受験直前の時期は、もう時間がないという焦りや、これで大丈夫かなーという不安が募ってく る時期ではないでしょうか。試験勉強の期間が長ければ長いほど、そういった気持ちが 大きくなって、押しつぶされてしまいそうになるものです。大雑把に言うとこの時期の 受験生は、これまで以上に勉強する人と、ほとんど勉強ができなくなる人に分けられる のではなでしょうか。私は後者でした。それまで自分なりに合格を目指して勉強してき たのですが、試験直前一週間前はほとんど勉強ができなくなってしまい、困り果ててし まいました。

私のそれまでの勉強方法は、心理学の基礎用語について、数行でまとめたもの、十数行 でまとめたもの、A4一枚程度でまとめたものというように、いくつかのパターンを用 意し、それを片っ端から暗記するという方法でした。受験する大学院が決まってからは、 過去問数年分の解答を作成し丸暗記していました。また、過去問から自分なりに出題傾 向を分析し、出題されそうな分野について語句説明や論述の想定問題を作成し、自分な りに解答を作成して丸暗記しました。私は暗記するのが大嫌いで、まとめたものを暗記 しようという気力がなかなか沸かず、苦労しました。

暗記は苦手でもあったので、一度完全に覚えたものも、翌日覚えているかどうか確認し、 一週間後にまた覚えているか確認し、というように何度も暗記の確認を行いました。入 試直前一ヶ月前には、再度暗記しているかどうかチェックしました。
私の用いた暗記の方法ですが、まず作成したものを読み、頭に叩き込んだあと、口で何 度も唱えます。次に紙の上に唱えながら書きます。そして書いたものがあっているかど うかチェックしました。このやり方は、視覚、聴覚を活用するだけでなく、実際に手で 書いてというのが有効だったと思います。

このように勉強していて、一週間後が試験だぞー!というある日、いつものように暗記 の確認をしようとしたのですが、まったくやる気がおきません。机の上に勉強道具を置 き、ぼーっとしているという状態になってしまいました。その日は「そんな日もあるさ」 と思って勉強をしなかったのですが、次の日も同じような状態になってしまいました。 「追い込みの勉強をしなければ!」、「少しでも先に進まなければ!」、「ここで勉強 しなければこれまでやってきたことが水の泡だ!」と思う一方で、「受からなくてもい いや」、「勉強するのが嫌!」という考えまでわいてきて、それまで一生懸命やってき た自分がうそのような状態になりました。試験前日はこれまでまとめたものを読んでお こうという気にはなったのですが、やる気はほとんど回復しませんでした。せめて受験 する大学院の過去問を見直そうと思い、復習に限定して勉強しました。

そんな状態で試験を迎えたのですが、当日はなんだか開き直っていて、勉強しなかった 一週間についても自分を責める気持ちはありませんでした。なんだか不思議な追い込み 期を過ごしたのですが、後で同じく受験生の友人に聞いたところ、その友人も同じよう な状態になったそうです。一方で、最後の一週間は大切!ひとつでも多く暗記しよう! と懸命に勉強した友人もいました。

そんな追い込み期を過ごした私ですが、せめて体調だけは万全にしようと思い、規則正 しい生活だけは気をつけていました。試験開始の時間が早いので、朝眠くて頭が働かな いというのはいけないと思い、早く起きて早く寝るという生活を送りました。みなさん もどんな追い込み期を過ごされるかいろいろでしょうが、これまで自分のやってきたこ とを信じて、体調だけはくれぐれも気をつけてお過ごしください。健闘をお祈りしてお ります。

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